ザリネ・ホワキミャン
「いろは」センター会員

先日、「いろは」センターはまた賑やかでした。今回はセンターで日本の伝統的な年中行事の一つの「節分」を行いました。実は、私は初めてこの行事について聞いて参加し、とても印象的でした。日本と日本人のユニークな発想、そして豊かな想像力はいつも私は驚かせます。

まず最初に、先生たちは「節分」と、その行い方について説明して下さいました。また、写真や動画で日本人が「節分」を迎える様子も見せて頂きました。

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そして「祭り」がはじまりました。自分たちの手で「恵方巻き」の作り方を習いました。はじめてでしたから、少し難しかったですが、みんなよく出来たと思います。

恵方巻きを作り終わったあと、もちろん、 食べました。また、自分たちの年齢より一つ多く豆(今回はピーナッツでした)を食べました。これも「節分」を祝うときの大切な習慣だそうです。

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最後に、「鬼払い」という儀式を行いました。ちなみに、これが私にとっていちばん面白くて楽しい瞬間でした。鬼の面をかぶった私達の日本人の友達二人がセンターに現れました。そして私達は、その「鬼達」に豆を投げて、鬼を追い払いました。

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それでは、ここで私が得た「節分」についての知識についても書きたいと思います。
「節分」は「季節の変わり目」という意味です。すなわち、各季節の前日を指しますが、現在は春の節分だけを「節分」と呼びます。旧暦では「節分」が「大晦日」にあたりますので、節分の次の日が「立春」といい、旧暦ではこの立春が年の初めでした。

節分にはいくつかの面白い行事があります。その一つは「豆まき」です。そのとき、一家の長かお父さんが鬼の面をつけて、他の家族メンバーは、鬼は外!福は内!」と言いながら鬼に豆を投げます。日本人は、豆が家を邪悪から守ると信じています。それから、年齢の数だけ(あるいは一つ多く)豆を食べます。そうすると、その一年は無病息災で過ごせると言われています。

節分祭は神社でも行います。有名人や芸能人、大相撲力士も参加し、豆まきをします。神殿の前にある高台から民衆へ豆をまき、集まっている人は皆その豆を取ろうとしています。
もう一つの節分の行事といえば、「恵方巻き」という巻きずしを食べることです。恵方巻きはその年の恵方に向いて食べます。「恵方」とは、その年に福をもたらす「歳徳神(としとくじん)」という神様がいる方角だといわれています。恵方巻きを食べる風習はもともと大阪のものでしたが、今では日本全国に広まっています。ちなみに、2015年の恵方は「西南西」だそうです。

私達のはじめての節分祭はとても楽しかったです。皆、笑顔で、上機嫌で家へ帰りました。そして何より大事なものは、この面白くて楽しい行事について得た理解と知識です。

いろはセンターでの「節分」イベント